でもカウンターに口の開いたマールボロが置いてあります。
ひょっとして…
売店のおじさんに
「ここから一番近い煙草屋は何処ですか?」
と訊いてみました。
「お客さん、実は少し高いけどいいブツがあるんだよ。」
とマールボロ一箱1000円ぐらいで売ってくれるのかと思ったんです。
違いました。
本当に一番近い煙草屋を教えてくれてしまいました。
この拘束具をつけて行くにはちょっと遠いようです。
私の煙草は遂に残り5本になってしまいました。
ここは特殊な病院なので今度は隣に全く身寄りのないお爺さんが入って来ました。
酸素マスクを付ける程の重症患者です。
上野の路上生活者さんです。
看護師さんが
「○○さん、お金持ってる?」
「電話したら来てくれる人、誰かいる?」
所持金は数十円で身寄りは一切いないそうです。
知っている人は交番のお巡りさんだけだそうです。
私の方が少しマシかな。

